2018年1月10日水曜日

Waves CEOイワノフ氏最新インタビュー“Waves-NGテクノロジーはビットコインやイーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題を解決できる”

2018年1月9日
Decenter.org(ロシア)


私たちは、wavesプラットフォーム創設者アレクサンドル・イワノフ氏となぜ授賞が(一般的に)喜ばしいことなのか、新しいNGテクノロジー、ロシアと韓国の暗号通貨市場の違いなどについて話を聞くことができた。



Q,あなたは最近、「スタートアップ」カテゴリでRBK2017(RUS BUSINESS CONSULTING:マスメディア及びIT系企業)を受賞しましたよね。イワノフさんとしては、Wavesはまだスタートアップですか?
A,いえ、違うと思います。しかし最近まではスタートアップでしたので、スタートアップカテゴリということで問題ないでしょう。特にドゥーチ氏(Sports.ru編集長。ジャーナリスト、ビデオブロガー)と一緒に授賞できたことが嬉しいです。



Q,なぜドゥーチ氏と一緒がいいのですか?
A,彼は有名人だからね。嬉しく思います。



Q,ロシアの暗号通貨コミュニティについてどう思いますか?ロシアにもズーク、シンガポール、パロアルトのようなコミュニティはできるでしょうか?
A,ありえると思います。多分イノポリス(ロシア タタールスタン地方カザン市郊外の街)あたりで検討されているのではないでしょうか。



Q,つまりロシアはスタートアップにとって良い環境だということですか?
A,ロシアには才能のある開発者や専門家がたくさんいるので、ブロックチェーン技術分野で(ロシアは)リーダーなれる可能性があります。我々は政府がこの分野の法規制に努めていることが分かります。新しい法規制がロシアの面白いチームやプロジェクトが海外に逃げずロシアに残るようなものであることを期待したいですね。



Q,Wavesは積極的にパートナーシップ契約を締結していますね。これはプロモーション戦略の一環ですか?
A,はい、私たちはブロックチェーンの認知向上に努めなければなりません。そして私たちの方向性としては実業、実生活を見据えているので、ブロックチェーン技術はビジネスやマネジメント、社会構造の分野で活用できるということを示していきたいです。

例えばブロックチェーン技術では投票システムを作ることができます。実は今年そのようなプロジェクトを予定しています。



Q,最も注目すべきアライアンスは?
A,それについては近々アナウンスできると思います。



Q,なぜこれほど法規制に時間を要しているのだと思いますか?
A,ロシアでは以前からこういったプロセスは複雑であり、暗号通貨の問題というよりは国内部の問題だと思います。今年中にはすべて決定され、適切な法規制が整備されるでしょう。



Q,ロシアでのプロセスが複雑だとは、どういう意味ですか?
A,ロシアはあえてかなり複雑なプロセスを選んでいるように思います。ヨーロッパ、アジア、その他の国々では、法規制の整備に関してこれほど問題になっていません。



Q,先ほど韓国から帰国して、ユーザーの雰囲気の違いを感じますか?
A,韓国では、すべてが体系化されていますが、規制当局、取引所、マーケットそれぞれが互いに問題を抱えています。ただビジネスは動いていて、業界のプレーヤーば綺麗なオフィスできちんと仕事ができているわけです。一方ロシアではまだまだ不確定要素が残されている。技術が進歩しているにもかかわらずシステム的には遅れている。



Q,あなたは数ヶ月前にイメージチェンジしましたよね。さらにWavesが新しいサイトになりました。これらがビジネスに与えるインパクトは?
A,現在ブロックチェーンはフリークやギーク向けのトピックではなく、実業、実生活向けのトピックとなりつつある。したがって、こうすることで(ブロックチェーンが)一般的なビジネスプロセスと変わらないものであることを伝えたいのです。



Q,なぜNGテクノロジーの導入がユーザーにとって重要なのでしょうか?
A,NGプロトコルが解決する主な問題の1つはスケーラビリティです。最近EthereumとCryptoKittiesの例を見て分かるように、小さなゲームでもブロックチェーンに大きな負荷をかけネットワークを遅延させる恐れがあります。

NGはまさにこういった問題を解決することができます。これはブロックチェーン技術分野で最も先進的なオンチェーンソリューションの1つであり、これによりブロックチェーン技術の普及が進みます。現在Wavesは1秒間に約6,000件のトランザクションを処理することができます。これは他のあらゆる分散型ブロックチェーンシステムよりも明らかに優れています。



Q,Bitcoin-NGにはない機能がありますか?
A,主な違いの一つは、Bitcoin-NGはProof-of-Workで開発されていて、WavesプラットフォームはProof-of-Stakeで開発されているという点です。



Q,なぜWavesを開発しているのですか?あなたのモチベーションは?
A,ブロックチェーン技術は世界で最も発展している産業のひとつです。ブロックチェーン発明の重要性と比較できるのはインターネットの発明だけであり、今私たちはブロックチェーンが近い将来に社会で起こす革命の出発点に立っているのです。



Q,最後にWavesの魅力について教えてください
A,Wavesは、ブロックチェーン技術を最大限普及させるため私たちのサービスやプロダクトを、可能な限りシンプルに、迅速に、安価にしようと心掛けています。トークン発行のメカニズム、分散型取引所、ウォレットがシンプルで使いやすい一つのエコシステムに統合されています。

またブロックチェーン上で開発されたプロダクトは投資家にとって安全で信頼できるものでなければならないと考えています。このような理由から、我々は他の関係者と共に各国当局に働きかけながら投資家保全の適切な法規制を作ろうとしています。

最近デロイトやイーサリアムとともに、スイスでの自主統制機関の立ち上げを発表しました。その機関では会計及び税務、ICOのためのビジネスチェックの基準を開発していきます。

2018年1月9日火曜日

史上最大規模になる可能性~ロシア最大メッセンジャーテレグラムICO実施か~

2018年1月9日(火)
Forklog(ロシア)
https://forklog.com/smi-messendzher-telegram-provedet-odno-iz-krupnejshih-v-istorii-ico/


テレグラムという(ロシア最大の)メッセンジャーによるICOが史上最大規模になる可能性がある。プレセールだけで5億ドル規模の予定で、その次のラウンドでは時価総額30-50億ドルを目指す。TechCrunchでは、いくつかの情報源を参照しながらレポートされている。


メディアTechCrunchによると、テレグラムオープンネットワーク(TON)は新しい次元の可能性を秘めたビットコイン、イーサリアムに次ぐ「第三世代ブロックチェーン」になるという。またテレグラムユーザーはGRAMトークンによる決済が可能となる。


未確認情報によると、テレグラム設立者であるパベル・デュロフ氏の関係者以外のプレセールでは最低2000万ドル、さらにBTC、ETHでなく法定通貨でのみの受け付けとなる。


大手機関投資家がすでにICOに関心を示していると言われているが、デュロフ氏はそれらのオファーに対しては慎重である。
TechCrunchによると、これはロシア最大のSNS” VKontakte”の周りで起きた過去の事件が理由だ。ロシア政府の関係者である富裕層投資家がデュロフ氏のVKontakteの保有株を売却させられた、という事件である。

テレグラムICOに関心を持つ大手機関投資家の一つとして挙げられるのはMail.Ruグループだと言われるが、同社の代表者はまだこの件についてはコメントしていない。


TechCrunchによると、GRAMトークンの約4%(約2億トークン)はテレグラムチームのサポートに使用され、約52%はテレグラム社の機動性を維持し投機的な取引から保全するために保有される。
残りの約44%はパブリック及びプライベートセールで販売される。トークンはテレグラムアプリのほか外部の暗号通貨取引所でも提供される予定。


同誌によると、Telegram External Secure IDのローンチは2018年の第1四半期、Telegram Walletのローンチは2018年第4四半期を予定している。TONに基づいたエコノミーの完成予定は2019年第1四半期頃。


ちなみにパベル・デュロフ氏がtelegramでICOを実施するという情報をVKontakte元社員アントン・ローゼンバーグ氏が昨年12月下旬にリークしている。

2018年1月6日土曜日

カナダ企業、暗号通貨マイニングのためルーマニアの風力発電所を買収

2018年1月5日
forklog(ロシア)
https://forklog.com/v-rumynii-nachnut-dobyvat-kriptovalyutu-pri-pomoshhi-energii-vetra/



カナダのトランスイースタンパワートラスト社は、ルーマニアのドブラツ地域の風力発電所を買収した。総容量45MWを誇る15の風力発電所で発電された電力は、ビットコインマイニングに利用される。Profit.roが報じた。

メディアによれば、オンタリオ州の同社は既にマイニング設備を2300万ドル分で購入しており、新しいマイニングファームの容量は90.7PHP/sで、1日当たり約30BTCをマイニングすることができる。

「我々のビジネスは、インフラ事業を一部門としながら、暗号通貨マイニングに特化した
画期的で有望な垂直統合型モデルである。これにより業界のパイオニアになれると確信している。」
-トランスイースタン社代表J.コールターイーディ氏は話す。

同社はオランダの子会社を通じて既に同様のプロジェクトを進めている。事業内容の変更に関連して、トランスイースタン社はその名前をブロックチェーンパワートラスト社に変更した。

ちなみに風力エネルギーを使った暗号通貨のマイニングシステムの構築は、アメリカのプロジェクト"ハーベスト"の事例がある。