2017年12月28日木曜日

ヴィタリク氏「現在の暗号通貨の価格はまったく納得できるものではない」

2017年12月28日(木)
cryptocurrency.tech(ロシア)
https://cryptocurrency.tech/vitalik-buterin-perevel-30-000-eth-na-bitstamp/





12日前、イーサリアム開発者ヴィタリク・ブテリンは最大の暗号通貨取引所の一つであるBitstampへ2200万ドルに相当する30,000ETHを移転させた。


さらにその数日前、Litecoin開発者のチャーリー・リーも同じように自分の保有していた全てのLitecoinをすべて売却し、その直後に暗号通貨全体の価格が50%下落した。皆さんご存知の通り、現在の価格はある程度回復している。



ヴィタリク・ブテリン本人は売却について言及していないが、彼のパブリックアドレスではETHの動きが分かる。さらに現在375,003ETH(3億ドル相当)を保有していることが分かる。それについての記事はtrustnodes.comに掲載されている。




資金の移転と同時に、ブテリンはその時点での時価総額は不当に高かったとコメントした。

「暗号化通貨の時価総額は今日わずか5000億ドルです。しかし私たちがそれに貢献したわけではありません」とブテリンは問いかけた。またそれに続けて

「もちろん時価総額はゼロではない ―特にある一定のケースでは― ことがよく分かる。しかし5000億ドルの金額に相当するほどのものではない。まったく納得できるものではない。」


ブテリンがトレーダーであることは考えにくいし、Twitterで書かれた通り移転させた資金を業者支払いに使った可能性も大いにある。


(ブテリンのtwitterより)
"先ほど私はETHで10社ほどの業者へ支払いをした。その金額は当日の為替レート(USD、SGD、TWD)に基づいて計算されている"


それより可能性として高いのは、ブテリンが価格が高すぎて近いうちに下落すると想定し、自分のポートフォリオの10%程度をリバランスした、というものだ。ブテリンのこういった動きは過去にもあった。


2016年4月、彼は保有資産の25%をわずか10ドルの価格で売却した。その時ブテリンは「ビジネスの多様化のため(に売却した)」と説明した。

とにかく本人はお金はそれほど重要ではないと述べた。



これに関連して、ブテリンとアミール・ターキ氏とのやり取りを紹介する:

アミール氏「ビットコインはプロジェクトとして失敗しつつある。その失敗の種は価格上昇に依存したコミュニティにある。いつの日かあなたは私の言葉を理解するだろうがそれでは遅すぎる。きっと船は沈むだろう。」

これに対してブテリンは次のように述べた。
ブテリン「イーサリアムを使用する暗号通貨コミュニティはこの警告に耳を傾けるべきだ。本当に社会にとって価値あるものと、何十億ドルもの紙およびデジタルの通貨を区別する必要がある。」

2017年12月17日日曜日

ロシア:プーチン大統領へマイニング税14%未満の提案

12/15(日)
RBK(ロシア)
https://www.rbc.ru/rbcfreenews/5a33a8829a79475dd9a0294e



ロシアビジネスオンブズマン、ボリス・チトフ氏の広報担当がRBKに送ったメッセージによると
「ボリス氏はロシアで、ある一定水準以上の処理能力の暗号通貨マイニングに対する課税を提案した」という。

チトフ氏によると「税率はイノベーション企業のVATより低い設定、つまり14%でなければならない」と記載されている。
技術的には、税金の徴収は「マイニングプロセッサーの中に小型ユニットを設置することにより、
取引ごとに決められた手数料が自動的に税務局へ移される」いう仕組みが可能だという。

チトフ氏はまた、「ブロックチェーン技術」「トークン」「マイニング」に法的定義が必要だと提唱している。
暗号通貨を「外貨」とみなし、ロシア国民が自由に口座を開設・取引ができるようにすることを推奨している。

2017年12月1日金曜日

ロシアで暗号通貨探偵局の設立準備始まる ウラジオストクでパイロットプロジェクト開始

11月15日(水)
RG.RU(ロシア)
https://rg.ru/2017/11/15/reg-dfo/vladivostok-stanet-pilotnoj-territoriej-po-kontroliu-za-kriptovaliutoj.html



11月15日、ウラジオストクでロシア初の暗号通貨コンサルティングセンターが稼働し始めた。これはまだパイロットプロジェクトである。同時にインターポールプラットフォーム上では暗号通貨探偵局が立ち上げられる。
昨年の暗号化通貨はこれまでにない成長を示している。1000ドルから始まったビットコインレートは、ほぼ8000ドルまで上昇した。ロシアでは、暗号通貨でのオンライン取引が活発に行われている。インターネット上でビットコイン、マイニング、ICOを宣伝すると何百万人ものユーザーが集まるが、法規制の欠如は多くの犯罪や詐欺につながる。WTOの大学間プログラムセンターのディレクターヴィクトール・フェルシュト氏は次のように述べた。
「暗号通貨での資金の引き出しは容易でリスクはまだありません。ネット上のウォレットは600万件に達しますが、いずれも公的書類での認証はされていません。詐欺用のウォレットを作ったとしても見分けがつかないのです。暗号通貨取引所がお金を盗んでいる、と言えます。その理由は仮想取引所であるからです。彼らは金融機関として承認されているわけではありません。つまり現時点の暗号通貨の取り扱いはルーレットゲームであり、極めて危険です。暗号通貨は、日本、スイス、シンガポールでのみ公式に登録されており、国によって管理されています。暗号通貨探偵局は、インターネット開発研究所のもとで運営される国家機関です。しかし暗号通貨の取り扱いに関する法律が採択された場合にのみ有効となるでしょう。」
既に報道されているが、ウラディミール・プーチンは当局に対して2018年3月までに暗号通貨の取り扱いの法規制を作るように指示し、また国会に対しては2018年7月までにマイニングと暗号通貨に関して最低限必要な一通りの法律を承認するよう指示をした。
そのためウラジオストクは、ウラジオストク経済サービス大学や極東連邦大学、内務省の沿海州地域を管轄する商工会議所、極東税務局と共同し暗号通貨探偵のパイロットプロジェクトの立ち上げるよう指示を受けた。現時点では暗号通貨探偵局では詐欺に巻き込まれないよう暗号通貨市場での取引や暗号通貨の扱い方について希望者に対してアドバイスを行っていく予定だ。
Universaの創業者アレクサンドル・ボロディチ氏は、パイロットプロジェクトに対して次のように述べた。
「極東連邦区が暗号通貨探偵局のテストプラットフォームに選ばれた理由はいくつかあります。第一にウラジオストクでは最近マイニングセンターを建設、設立する予定でした。この地域には余剰電力がありマイナーにとっては魅力的です。第二に、ウラジオストクではITプロフェッショナルのトレーニングが進んでいて、そのようなプロフェッショナル人材は暗号通貨探偵局に必要となるはずです。またそのようなプラットフォームは、他の連邦区にもところどころ作られていくでしょう。」
またボロディチ氏は、マイニングが盛んな地域を中心に同局が設立されていくだろうと予想している。
「おそらく暗号通貨探偵局のような機関は、すでに電気料金が安く暗号通貨のマイニングが盛んなシベリアの都市(イルクーツク、クラスノヤルスク)などがウラジオストクに続いて設立されるのではないでしょうか。一方で産業規模でのマイニングが展開されるような条件のない地域では暗号通貨探偵局は作られないかもしれません。暗号通貨探偵局の専門家が取引所やネットウォレットはスクリーニングを行うことにより詐欺師を特定することができます。」