2017年12月1日金曜日

ロシアで暗号通貨探偵局の設立準備始まる ウラジオストクでパイロットプロジェクト開始

11月15日(水)
RG.RU(ロシア)
https://rg.ru/2017/11/15/reg-dfo/vladivostok-stanet-pilotnoj-territoriej-po-kontroliu-za-kriptovaliutoj.html



11月15日、ウラジオストクでロシア初の暗号通貨コンサルティングセンターが稼働し始めた。これはまだパイロットプロジェクトである。同時にインターポールプラットフォーム上では暗号通貨探偵局が立ち上げられる。
昨年の暗号化通貨はこれまでにない成長を示している。1000ドルから始まったビットコインレートは、ほぼ8000ドルまで上昇した。ロシアでは、暗号通貨でのオンライン取引が活発に行われている。インターネット上でビットコイン、マイニング、ICOを宣伝すると何百万人ものユーザーが集まるが、法規制の欠如は多くの犯罪や詐欺につながる。WTOの大学間プログラムセンターのディレクターヴィクトール・フェルシュト氏は次のように述べた。
「暗号通貨での資金の引き出しは容易でリスクはまだありません。ネット上のウォレットは600万件に達しますが、いずれも公的書類での認証はされていません。詐欺用のウォレットを作ったとしても見分けがつかないのです。暗号通貨取引所がお金を盗んでいる、と言えます。その理由は仮想取引所であるからです。彼らは金融機関として承認されているわけではありません。つまり現時点の暗号通貨の取り扱いはルーレットゲームであり、極めて危険です。暗号通貨は、日本、スイス、シンガポールでのみ公式に登録されており、国によって管理されています。暗号通貨探偵局は、インターネット開発研究所のもとで運営される国家機関です。しかし暗号通貨の取り扱いに関する法律が採択された場合にのみ有効となるでしょう。」
既に報道されているが、ウラディミール・プーチンは当局に対して2018年3月までに暗号通貨の取り扱いの法規制を作るように指示し、また国会に対しては2018年7月までにマイニングと暗号通貨に関して最低限必要な一通りの法律を承認するよう指示をした。
そのためウラジオストクは、ウラジオストク経済サービス大学や極東連邦大学、内務省の沿海州地域を管轄する商工会議所、極東税務局と共同し暗号通貨探偵のパイロットプロジェクトの立ち上げるよう指示を受けた。現時点では暗号通貨探偵局では詐欺に巻き込まれないよう暗号通貨市場での取引や暗号通貨の扱い方について希望者に対してアドバイスを行っていく予定だ。
Universaの創業者アレクサンドル・ボロディチ氏は、パイロットプロジェクトに対して次のように述べた。
「極東連邦区が暗号通貨探偵局のテストプラットフォームに選ばれた理由はいくつかあります。第一にウラジオストクでは最近マイニングセンターを建設、設立する予定でした。この地域には余剰電力がありマイナーにとっては魅力的です。第二に、ウラジオストクではITプロフェッショナルのトレーニングが進んでいて、そのようなプロフェッショナル人材は暗号通貨探偵局に必要となるはずです。またそのようなプラットフォームは、他の連邦区にもところどころ作られていくでしょう。」
またボロディチ氏は、マイニングが盛んな地域を中心に同局が設立されていくだろうと予想している。
「おそらく暗号通貨探偵局のような機関は、すでに電気料金が安く暗号通貨のマイニングが盛んなシベリアの都市(イルクーツク、クラスノヤルスク)などがウラジオストクに続いて設立されるのではないでしょうか。一方で産業規模でのマイニングが展開されるような条件のない地域では暗号通貨探偵局は作られないかもしれません。暗号通貨探偵局の専門家が取引所やネットウォレットはスクリーニングを行うことにより詐欺師を特定することができます。」

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