教育科学分野における連邦監督局は、2019年の統一国家試験からブロックチェーン技術を使用する予定だと発表しました。セルゲイ・クラフツォフ大臣の発表をロシア国営通信社TASSが報じました。
クラフツォフ大臣はこう話しました
「私たちは統一国家試験でのブロックチェーン技術の使用について以前から議論をしてきましたが、今年から印刷技術と参加者スキャンニング技術と並行してブロックチェーン技術も導入を開始する予定です」
さらに大臣は、来年度から全国の教育機関でコンピュータ情報学に注力していくと付け加えました。
専門家は、分散レジストリの使用は統一国家試験のプロセス最適化に対して有益な効果をもたらすとしていますが、試験の結果に対する不服申し立て件数に影響を与えることはほとんどないと考えているようです。
A-PRO法律事務所のFinTech案件の責任者であるドミトリー・キリロフ弁護士はこう述べています。
「統一国家試験の既存の規則では、ブロックチェーンの導入は試験結果の管理方法に対する信頼性のみを保証し、プロセス自動化が保証されるわけではない。 私の意見では、この技術は不服申し立て件数に影響を及ぼすことはないでしょう」
彼はまた、統一国家試験制度自体を中止させるという現在議論中の問題を考えると、この分野でブロックチェーンを実装する必要性が疑問視されるかもしれない、と付け加えました。
ちなみにセルゲイ・クラフツォフ大臣は2018年2月に、認証手続きに分散レジストリ技術を完全に実装するには約10年かかると述べています。
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ロシアでは各省庁がブロックチェーンに対して強い関心と期待を持っており、多くの具体的な取り組みを実行していることは評価できると思います。しかし統一国家試験へのブロックチェーン導入については、記事内にもあるように多くの課題がありそうです。オラクル問題と呼ばれますが、ブロックチェーンに記録する前の採点プロセスや、ブロックチェーンに記録するプロセスの正確性には影響を与えないからです。
記事: 2019年2月6日 / Forklog(ロシア)
https://forklog.com/rossiya-nachnet-vnedryat-blokchejn-v-ege-uzhe-v-etom-godu/
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