“ウクライナは分散レジストリ技術導入におけるグローバルリーダーの一国に位置付けらる”
ブロックチェーンの有識者であるドン・タプスコット氏によるレポート内でウクライナについてこう書かれていた。
具体的な事例を見てみましょう。
ウクライナの港湾でe-Portシステムに基づくブロックチェーンソリューションを導入
https://forklog.com/morskie-porty-ukrainy-zadejstvuyut-blokchejn-resheniya-na-baze-sistemy-e-port/
ウクライナで個々のコンポーネントがブロックチェーン技術をベースに動作するe-Port 4.0システムをニコラーイフ港、オデッサ港、ユージヌィ港で導入する予定であると、ウクライナのインフラ省オメリャン大臣が会見で発表した、とNikVesti通信社が報じた。
オメリャン氏は港湾会社”Olvia”によるe-Portの導入の成功事例をウクライナの海洋産業全体へ適用することを予定しており、その実施により港湾業務の可視化および効率化が促進されると説明した。
オメリャン氏は
「e-Portシステムの開発と導入自体の新規性、そして港湾業界における改革プロセスの特異性と複雑さを踏まえ、我々はまず一つの港での作業を全て自動化するというパイロットプロジェクトからこの取り組みを始めることを決め、そのプロジェクトの場として”Olvia”を選んだ。このパイロットプロジェクトが非常に良い結果を生んだことを嬉しく思う」
また、同氏は、同港での貨物のクリアランスおよび処理に要する時間が34.4%短縮されたことを強調した。
同氏によれば、ウクライナのインフラ省は、同国の海洋産業のデジタル化と港湾における業務プロセスの自動化をこの2年間積極的に推進してきたという。e-Portの開発にはウクライナの港湾管理局、港湾自体、国営港湾会社および国営鉄道が携わっている。
「輸送業界の業務に対する信頼度を高めるため、個々のコンポーネントのブロックチェーン技術への移行テストを既に行っている。特にe-Port 4.0では、トランザクションの偽造や改ざんが不可能になり、年末までにe-Portはこのシステムに完全移行する予定である」
とオメリャン氏は付け加えた。
今回の会見には、港湾会社”Olvia”のオレイニク代表とE-Ukraine社のステファノヴィッチ代表も同席した。
もう一つはブロックチェーンNEMによる投票システムをテスト導入したという事例。
ウクライナがブロックチェーン「NEM」による投票システムをテスト導入
ブロックチェーン「NEM」による投票システムがウクライナにてテスト導入され、その結果をウクライナ中央選挙管理委員会のステルマフ代表が報告した。
このテスト導入は、仮想通貨XEMを無償提供したNEM財団の協力のもとで今年7月に始まり、同仕組みにて、29,215票の1票ずつに0.3XEMの率での手数料を取引者から自動徴収している。
ステルマフ氏は
「したがって各投票所における選挙結果をNEM上で保存するのにかかる概算費用は、8,765XEM = 1,227米ドルとなる。私見だが、このような社会的に重要なデータの永久保存においてこれは小額の費用だと言える」
と述べた。
また、28のノードを持つNEMの構造によって、投票者は1KBまでの任意のメッセージをトランザクション毎に添付出来るという。
ステルマフ氏によると、この試みは現在も継続中で、希望すれば誰でも参加することができる。
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